つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

大阪都構想、二重行政是非の議論は今でしょ

 大阪で再び「大阪都」設置構想が再燃しています。日本維新の会大阪府知事大阪市長が同時辞任し、4月初めの同一日に同時選挙を行い、都構想の是非を問うことになるとのこと。小生は、単純に府と市の二つの自治体があるのは無駄だと思いますので、ぜひ大阪の人たちは大阪都構想にイエスの判断をしてほしいと思います。

 小生は今、横浜市西区の野毛山地区に住んでいますが、自宅マンションの真ん前に横浜市の中央図書館があり、ちょっと歩くと県立図書館もあります。詳しくは知りませんが、2つの図書館に役割分担があるように思われません。単に設置自治体の違いだけで、同じような施設がごくごく近いところに2つ造られたということでしょう。無駄と言えば無駄です。

 小生自宅近辺の図書館の例を見るまでもなく、実際に府あるいは県と、その下の自治体がまったく話し合いも持たないためか、近い場所に同じような施設を造ることが往々にあります。小生がかつて暮らした山形市でも、県立病院と市立病院、県民ホールと市民ホールとかが接近してありました。近くに施設が2つできた住民は嬉しいのでしょうが、逆に同じ税金を払いながらまったく恩恵が受けられない地域の人も出てきます。不公平です。

 二重行政の無駄という言葉は今までも、いろんなところで言われております。ですが、維新の会以外、これまで問題にしたこともないし、真面目に取り上げ、議論されたこともない。恐らく、その背景には既存のシステムに安穏としたい自治体の職員や議員、自治労などの労働組合の存在があって、既得権益を死守しているからでしょう。行政のリストラクシャーはそう簡単ではないのです。

 横浜市は400万人近い人口の政令指定都市で、全国にこの人口規模を超える県はあまりない。行政権限をかなりの部分、神奈川県から譲り受けています。小生の単純な発想からすれば、もう神奈川県にかかわりなく、国直属でもいいと思います。神奈川県は800万人以上の人口がいるとはいえ、横浜、川崎、相模原と政令都市を3つ抱えています。自治体人口の平準化を図るうえからも、県は政令都市以外の地域を管轄するだけにしたらどうでしょうか。

 大阪府に目を向ければ、大阪市堺市政令都市が2つあり、2市にかなりの権限移譲がなされていれば、大阪府が実質的に大きな力が揮えるのはその他の地域だけです。それでも大阪府という自治体が存続されるならば、大阪市民と堺市民にとっては完全に二重行政です。 京都府もほとんどが京都市で占め、あとは京都市の付随の自治体のようなものですから、京都府も東京都のような組織にし、一元的に行政をした方が効率的だと思いますが、、。

 府、市の職員はリストラを心配するでしょうが、当面適正に分割配置すれば、大きなリストラ問題にはならない。住民にとっては、施設の無計画な設置がなくなるのはハッピーなこと。大阪の両選挙がグッドチャンスですから、もう一度二重行政問題を徹底議論してみてはいかかがでしょうか。

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 上の写真は、ある冬の夜の品川駅港南口高層ビル群下にある回廊風景。