つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

飲食店で列を作るのはパブロフの条件反射か

 今年もあっと言う間に大晦日を迎えようとしています。今年は何をしてきたのだろうと毎年、年末に振り返りますが、特筆するものがない。強いて言えば、春にカンボジアを旅行し、アンコールワットを見たことと、夏に左右の目の白内障手術で3泊4日ずつ入院し、裸眼で生活ができる目を回復したことは楽しく、嬉しいことでしたが、、。比較的長い日程の海外旅行も行ってないし、懸案の永倉新八を題材にした長編小説も、劇的なストーリーの展開が浮かばず、書き終えていないので、今いち、充実感はありません。

 それはともかく、年末に街中を歩くと、結構な賑わいを見せています。内人に言わせると、世間は景気がいいのかも知れません。それに、飲食店で長蛇の列で並んでいるのをよく見かけます。三田の慶応大学近くに二郎ラーメンという店があって長蛇の列で有名でしたが、横浜の伊勢佐木町モールの近くにも同じ名のラーメン屋があって、やはりいつも若い男性を中心に10メートル以上の列を作っています。小生は一度も食べたことがないのですが、どうももやしなどを大盛したラーメンが売りらしい。たかが、もやしの大盛にそれほど魅力を感じるものか、不思議です。

 飲食関係で言えば、横浜駅の構内にあるクレープ屋さんとか、ケーキ屋さんも結構な列ができています。わざわざ時間をかけて列を作ってまで食いたいものなのか。我がマンションの下の道にあるイタリアンレストランも、スリランカカレー屋も休みの日には列を作っている。これって日本人の習性か。どこでも並んでいる飲食店を見ると、パブロフの条件反射的に列に加わってしまうものなのかも知れません。小生はせっかちなので、列を作ってまで食べようという気はさらさらありません。

 最近まで年末ジャンボ宝くじを売っていましたが、有名な売り場、例えば西銀座とか新橋駅烏森口とかでは、やはり長蛇の列がありましたね。まあ、何億円という当たりくじが売られたところと聞けば、そこで買いたくなるのは人情ですが、でもその売り場は単に大型店で枚数が多く出ているので、その分確率が高くなっているだけで、別段ラッキー売り場ということでもないのでしょう。

 でも、信じる者は救われるではないが、結構、ゲン担ぎでその売り場での購入に固執する人が多いようです。初売りの日には早朝、場合によっては前の日から並ぶ人がいるというのですから、実に驚きです。早く買えば、当たる確率が高くなるというものではないでしょうが、なぜ”早買い”にこだわるのか、さっぱり分かりません。この点について、いろいろな人聞くと、「買うことに努力すれば、その熱心さが宝くじの神さまに通じるからでは」と言うのです。これはどうも「欲しがりません、勝つまでは」といったような日本的な精神論ですね。

 ということで、小生は今年も年末ジャンボ宝くじは買わずじまいでした。鶴瓶さんが「買わないという選択肢はないやろ」とテレビで盛んに宣伝していましたが、その言葉を聞けば聞くほど「買わないという選択肢しかないやろ」と聞こえてきてしまったのです。せっかちに加えて、あまのじゃくでもあるようです。

f:id:higurashi-takanori:20191230232600j:plain

 

f:id:higurashi-takanori:20191230232512j:plain

 上の写真は、散歩の途中撮ったライトアップした横浜の開港記念会館と、自宅マンション前の街路樹。