つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

クロブシャーは4年後選挙にかけたのでは

 米国は今、新型コロナウイルス蔓延問題でしどろもどろになっていますが、本来ならこの時期、大統領選挙がどうなるかという話題がトップを占めるころです。すっかり影が薄くなってしまったけど、民主党の候補者選びは続いているんですね。で、どうやらジョー・バイデンが代議員を多数取って優位に立っているので、バーニー・サンダースは近い将来指名争いから下りそうな雲行きです。結局、落ち着くところに落ち着くといった感じですか。

 小生は、前回大統領選でヒラリー・クリントンとの指名争いをした時から、サンダースという男、どうも好きになれませんでした。さまざまな移民が新しい可能性を求めてやってきて、その環境を保障すべき新大陸の米国で社会主義が通用すると思っているのか。単一性の強い欧州などの国家とは違うことが分かっていない。米国は自由主義であるから、アメリカンドリームを達成できるし、逆に乞食になることもある。個人の資質がすべてを左右する場、そういう国だから逆に魅力的なんです。

 次から次と外国から人が集まり、人口増加する移民国家の米国で皆保険などできるわけがない。EUは今、それに気づいたから移民、難民の受け入れをストップしたのです。人道主義に基づけば、こうした民を受け入れるのが本来あるべき姿なんでしょうが、EU諸国民は、これ以上人口増になると、欧州の伝統的な福祉社会が壊れるとの危機感を持ち始めたのです。反移民の極右政党も出てきたのがその証で、全体に拒否感を強めています。

 米国の国の成り立ちを見ると、17、18世紀に政治的、宗教的、人種的に欧州の枠組みから逃れたい人が新大陸に移って作った国です。だから、欧州と同じシステムなど作り得ないのです。そういう意味で、米国にもともとサンダースを受け入れる余地はなかった。米民主党社会主義政党ではないので、一部若者がそれを追求したところで、徒労に終わるだけ。結局、中道で無難のバイデンが出てくるのが自然だったのです。

 同じ中道にピート・ブテイジェッジがいましたが、民主党、いや二大政党ともにまだ同性愛者を大統領候補として受け入れる素地はない。米国通の友人は、中道で女性のエイミー・クロブシャーを買っていましたが、伸び悩みで中途で断念しました。ですが、これは恐らく彼女の長期的な戦略に基づく動きでしょう。どうも今秋はトランプ再選が動かないと判断し、4年後の次回選挙に期待したのだと思います。

 となると、彼女は今後、どういうスタンスを取るのか。もちろん上院議員のままで行くのでしょうが、その前に名を売るチャンスとして、バイデンの副大統領候補として指名されたら、受けるのではないか。副大統領候補となったら、次回民主党候補者選びで優位に立てます。バイデンは、副大統領候補者を女性にすると宣言しています。となると、エリザベス・ウォーレンも可能性がありますが、小生は贔屓目でクロブシャーが選ばれると見ています。

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 上の写真は、横浜・野毛の飲み屋街にあるイタリアレストランの「真実の口」。映画「ローマの休日」で有名になりました。今、イタリアはコロナウイルスで封鎖状態になっており、残念ながら、現地の本物には近づけそうにないのですが、、。