つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

ノー天気な首相夫人の行状追及はもういい

 安倍首相夫人の昭恵さんがコロナウイルス蔓延で自粛要請されているこの時期に、複数の芸能人と花見の宴を開いていたことが問題視されています。世間一般常識的に見れば、政府が国民に自粛ムードを求めている中でそれをぶち壊す行動で、またまた夫の足を引っ張っている感じ。ですから、テレビでは「安倍アキエでなく安倍アキレだろう」とか「ファーストレディーでなく、ワーストレディー」とも揶揄されています。

 森友学園問題では、首相が国会答弁で妻の行動をかばったばかりに財務省が決裁文書を改ざんせざるを得なくなり、職員の自殺事件まで引き起こしています。それで本来なら、奥方は今春くらい自粛していてもおかしくないのですが、全然懲りてないようです。もともと大会社社長のお嬢様で、世間知らずの人と言われていました。良く言えば天真爛漫、天衣無縫。悪く言えば、ノー天気、自らの立場が理解できない単なるおバカさんなのかも知れません。

 奥方の花見の宴について、安倍首相は国会での答弁で、宴会が行われたのは(自粛要請のあった公園などでなく)レストランであり、宴会のあとたまたま庭で桜をバックに記念撮影したものと弁解していました。それが事実とすれば、本来それほど問題にすべきことでもないでしょう。でも、奥方は世の中の自粛ムードが分かっているなら、桜をバックにした集合写真を撮らせるべきでないし、たとえ誰かが撮ったとしたら、決して外に出さないで欲しいと念押ししても良かったのでは。今年の桜の集合写真も、例年春の「桜を見る会」の時と同じように考えていたとしたら、浅はかです。

 それにしても、安倍首相は奥方の話になると、なぜいつもむきになって反発するのか。森友問題では「事実なら私は首相どころか国会議員も辞める」とまで極言したし、今回も「レストランだ」「まだ正式な自粛要請の前だ」などとぐだぐだと弁解しています。愛妻家であることは分かりますが、弁を尽くして(詭弁を弄して?)かばい過ぎると却って墓穴を掘ることが分かっていない。小泉元首相が「人生いろいろ、会社もいろいろ」とはぐらかしたみたいに、もっと軽く対応しても良かったと思います。

 一方、ノー天気な首相夫人の行状について、鬼の首でも取ったみたいに質問する野党議員の愚かさも際立ちます。森友問題は財務省の土地売却が絡んでいるので、取り上げるのはまだ良しとしても、今回の芸能人との花見の宴”追及”は夫人の単なる常識のなさを暴露し、イメージ落としを狙いとするだけの悪意あるものに過ぎません。ですから、国会の質問にはなじみませんし、こんな問題を取り上げる議員の品性を疑います。

 国民民主党原口一博議員は会派の会合で、内閣不信任案を議論した時に「コックピットにお猿さんが乗っていたら、降りろと言いますよ」と言い、安倍首相は猿と同等との見方を示したそうです。仮にも日本国のトップを猿扱いとは随分ひどい例えようです。なら聞くが、そういう貴殿らが政権を取っていた時の鳩山某元首相はどうだったのか、民主党政権のトップは猿ではなく、まともだったのか。天に唾するという言葉、ブーメラン現象があることを知っておくべきでしょう。

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 上の写真は、ハンガリー・ブタペストの街角で見たカップル。