つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

「バックトゥー・ザ・ヒューチャー」、やはり面白い

 昨日、地上波テレビで米映画「バックトゥー・ザ・ヒューチャー」をやっていたので、見てしまいました。第一作目のこの映画、確か1980年代中ごろの作品で、そのころ、小生は映画館でなく、VHSか何かのビデオで見た記憶がありますが、久しぶりに見てもやはりこの映画は面白い。あれから30年以上経っているのに、ストーリーも映像も全然色褪せていない、少年役のマイケル・J・フォックス、博士役のクリストファー・ロイドも良い味を出しているなと改めて思い、ある種の感動がありました。

 少年の隣に住む物理学の博士が過去に行ったり、未来に行ったりする自動車を発明。少年は偶然にもこの自動車に乗って一人で、当時の30年前、1950年代半ばの過去の世界に入り込んでしまうのです。そこで遭遇するのが若かりしころの当の博士、そして高校生時代の自分の両親。将来、少年の父親になる男はある女性(つまりのちに少年の母親になる人)に恋しているのですが、気弱で言い出せないし、女性も男性を見向きもしない。それどころか、その女性は、偶然やってきたその少年に恋してしまうのです。

 女性がのちの息子になる男性と結ばれれば、未来に影響を与えてしまう。そこで、少年は女性を振り切り、一計を案じる。気弱な男性にいろいろアドバイスして必至に女性を口説くようセッティングするのです。で、これが奏効し、両親は結ばれ、一方、少年は当時の博士のお陰で再び80年代の「今」に戻ってくるのです。時代をタイムスリップして行き来する自動車は高圧の電気でしか動かないが、当時それだけの電圧はないことから、博士は雷を利用して自動車を動かすことを考えます。

 落雷の中、博士が時計台からロープで滑り降りてくるその最後のシーンがなかなかスリリングで、最初に見た時に強く印象に残りました。そしたら、80年代末ごろに米国の西海岸を旅行し、ロサンゼルス郊外のユニバーサル・スタジオ・ハリウッド(USH)を訪れる機会があったのです。米の西海岸は雨が少ないので、遊園地だらけ。一番有名なディズニーランドのほか、USHやナッツベリーファームなどもありました。事前に何も知らず、友人の勧めを受けるままに我々夫婦が選んだのが、たまたまUSHのアトラクションコーナーだったのです。

 広大なその敷地の中、随所に映画の撮影に使われた施設が残されており、そこをオープンのトロッコのような乗り物で回りました。海の中から(と言っても撮影現場では池)サメのジョーズが突然現れるところや、地下鉄で大地震に遭遇するところも臨場感あって面白かった。初めての米国旅行だったのですが、やはり米国ってすごいなと改めて思いました。それはともかく、もっとも感動したのは、あの「バックトゥ…」の撮影に使われた時計台とその建物前の広場がそのまま残されていたこと。映画を見てそれほど経っていなかっただけに、新鮮な驚きと嬉しさが込み上げてきました。

 ところで、過去に遡るドラマと言えば、日本では現代の医師が幕末にタイムスリップする「JINー仁」が有名です。このドラマも今回の自粛期間中、再放送されたので再び見ました。坂本龍馬はじめ歴史上の有名人が登場して十分楽しめましたが、「バックトゥ…」を再度見て、2つのストーリーに似たところがあるなと感じました。それは、未来と違うことであれば写真上の姿が消えてしまうといったところ、つまり未来に影響を及ぼすようなことには踏み込まないという点です。「仁」は「バックトゥ…」をちょっとパクっているのかなと思いました。でも、面白ければ、それでいい。2つの作品とも傑作に変わりありません。

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 上の写真は、横浜・福富町の朝鮮料理店の店先にある動物の飾り物の一つ。