つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

学校内にコンドーム自販機を置くべきだ

 世の中、意味不明のことが多いが、とりわり東大の共通試験会場での殺傷事件は訳が分からない。犯人の少年は名古屋に住む成績優秀な高校2年生であり、来年東大受験を目指しているとのこと。名古屋の少年がなぜわざわざ東京にまで来て犯行に及ぶのか。傷つけた受験生はたまたま共通試験の会場として東大に来たのであって、彼らがすなわち東大を受けるわけではない。世間の人は、なぜ東大受験生だけがいる2次試験の時を狙わなかったのかと思ったでしょう。いずれにせよ、人の一生で最初の大きな関門,試練である大学への試験時に、飛んだ邪魔者が乱入したものです。

 少年はこの犯行の前に地下鉄内でも放火事件を起こしています。となると、先般、ハロウィンの夜、京王線であった放火殺傷事件と何か似た感じがあります。最近、やたらと刃物で赤の他人を殺傷したり、住家や人が近くにいるところを放火をしたりする事件が起こります。これって、やはりコロナ禍で抑制された生活を余儀なくされたことによる、特に若者の反発、ストレスの蓄積とその反作用の感情の爆発なのかも知れません。困ったものです。

 困ったものと言えば、子供への虐待も後を絶ちません。最近、大阪に住む男が生後2か月の男児をマイナス18度の冷凍庫にぶち込むという痛ましい事件がありました。本人は「可愛かったからやった」などと供述しているが、常識的に可愛いいという感情と冷凍庫に入れるという非情な行動のつながりは理解できません。恐らく苦し紛れの嘘です。生後2か月であれば可愛い盛り。どんな人でも自分の子供であれば、父性を生じ、愛おしさが出てくるものです。この男にはなぜそれがなかったのか。本質はこの男が持つ生来のサディスティックな性癖、残虐性でしょうか。

 育児放棄と言えば、米国ニューメキシコ州で1月中旬、18歳の女子高校生が自ら自動車を運転してきて、へその緒が付いたままの赤ちゃんを夜間スーパーか何かのごみ箱に捨てた事件もありました。この投棄の模様は防犯カメラで記録されており、日本でも放映されました。それを見る限り女性はごく平然とした顔つきで嬰児をポイと投げ捨てている感じで、小生は気が動転するほどの驚きでした。子供を望んでも望み得なかった者からすると信じられない光景です。望む者に与えず、望まざる者に与えるという、神は実に不合理なことをするものです。

 それはともかく、今時、18歳くらいになれば、男女が恋愛し、性衝動が生まれ、性交渉にまで至ることはごく自然な流れです。であれば、そういうプロセスを抑制したり、何か諸悪の根源、タブーだとして隠すのでなく、当然のこととして受け入れ、対策を取るのが親、学校、自治体の務めだと思います。性交渉で子供が生まれる、子供が生まれれば男女とも責任が伴うという当たり前の事実をはっきり教えることが必要です。

 そういう話は親はしにくいとの話もよく聞きます。それなら、学校などが教育の一環として代わってやるべきです。恋愛からくる性交渉と、妊娠、出産という人生上の大事を切り離すために厳格に避妊の必要性も強調しておくべきです。場合によっては、学校内にコンドームの自動販売機などを設置してもいいのかも知れません。そうすれば、安易な妊娠、出産、嬰児のゴミ箱投げ捨てなどは防げるように思います。

 学校内にコンドームの自動販売機などと言うと、「この学校は男女の不純異性交遊を奨励するのか」などと牙を剥くヒステリックな母親も出てきそうです。世間でよく見られる現実無視のノー天気な人たち。小生は、こんな人たちを見ると、「戦争を否定する者が武器を持っていいのか」などと言うようななぜかお馬鹿な左翼の”理想的平和主義者”を連想してしまいます。高校生でも男女が深い関係になるという現実が今、あるんだということを十分に認識し、それを前提に対策を練り、準備するというのが本来あるべき姿なのではありませんか。

上の写真は、小生の自宅近く野毛山公園から望める夕暮れの富士山の風景。