つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

コンドーム再利用とは、恐れ入りました

 政治の話をしてばかりでは飽きるので、今回はちょっと下ネタ。子供のいない、できない(?)小生が論じるにはちょっとはばかりがあるのですが、コンドームの話です。ネットの華文ニュースによると、ベトナム警察当局が9月中旬、ビンズオン省のある倉庫を捜索したところ、約35万個の使用済みコンドームを発見し、押収したとのこと。倉庫の主に使用済みの”ブツ”をどうするのかと問うと、なんと洗浄して乾燥させ、再包装し、市場に再出荷するというのです。おお、コンドームの再利用か、恐れ入りや(入谷)の鬼子母神です。

 この倉庫は32歳のパン・チ・タン・ニョクという名の女性が他人から借りていたもので、ニョク女史本人がコンドーム再生工場を経営していました。若い女性なのに、こんなビジネスを考えたのはすごい。彼女は毎月、男友達とともにホテルや風俗関係の、売春が行われるような場所を訪ね、月平均30万個の使用済みの”ブツ”を集めていたとのこと。その中から状態の良いものだけ選別し、再製品化を図っていたといいます。再包装する際には一個一個形を整えるそうで、その作業努力たるや相当なものでしょう。

 卸し先の店舗では、「中古のコンドーム」と表示して売っているわけではないでしょうが、新品と差別化するために恐らく廉価で販売しているものと思われます。しかも、新品よりは包装が明らかにいい加減でしょうから、普通なら消費者はすぐに気づくはず。でも、現実にビジネスとして成立しているのなら、多くの人が「安いから」と、中古品と知りつつ購入している可能性が大です。中古製品と知らなければ、それでいいのかも知れないが、知りながら買うとすれば相当に勇気がいることです。

 小生の印象を言えば、なんだか、他人が尻を拭いた紙でもう一度自分の尻を拭くような感じがします。第一、中古品と知ったら、この”ブツ”は自分の前にどんなヤツが使ったのかななどと余計なことを考えてしまう。サイズは自分程度のものだったのかなとか、液体の量はどうだったか、などなど想像しただけで気が滅入ってしまいます。中古品と知っていながら買うベトナム人はそこまで考えないのでしょうか。ニョク女史が男友達と事に及ぶときには、自らが再生した中古品を使っているのでしょうか。

 コンドームには避妊という用途のほかに、感染症を防ぐという目的がありますが、二次使用は感染対策上も好ましくない。オカモト理研とか、日本の優秀な企業の製品なら可能かも知れませんが、実際、中国か東南アジア辺りで作られたコンドームに二次使用可能な耐久性があるとは思えません。タン・ニョク女史は一個一個、状態の良さをチェックしていたと言います。が、30万個の大量の”ブツ”です、破損しているかどうかを入念に時間を掛けて調べられるはずもなく、素人が外見からそう簡単に分かるものでもないでしょう。

 以上はベトナムの話ですが、日本にはまさか同様の”事件”はないでしょうね。第一、日本は労働コストが高いから、こんな途方もない膨大な作業、しかも他人の液体まみれの”ブツ”を一個一個チェックするなどという労働を安い賃金でやるアルバイターがいるとは思われません。 

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 上の写真は、秋晴れの横浜・山下公園。夜になると、カップルが一個一個のベンチを占領します。