つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

飲み屋入店、一律禁止よりポジティブリストを

 ちょっと旧聞に属しますが、いただいた年賀状には、新型コロナウイルスの感染恐さに巣ごもり状態が続いている、さらにはその生活が無味乾燥であると嘆くものが目立ちました。特に、高齢者は感染リスクが高く、なかなか外に出歩けません。お上の方も「今は外出を自粛せよ」と呼び掛けるので、何となく従わざるを得ません。本当は、マスクをして他人との間、人間(じんかん)距離を取っていれば問題ないと思うのですが、政府、自治体の言い方はただただ「出るな、出るな」という十把一絡げの言い方ばかり。これにはいささか抵抗を感じます。

 若者はたとい感染しても重症にならない、必ず回復すると思っているので、今でも行動は大胆です。昨日午後6時過ぎ、自宅近くの横浜・野毛の飲み屋街を散歩で通り抜けたのですが、ほとんどの店は開いていました。全体的に訪れる人は少ないのですが、それでも飲み屋には若者中心に結構な数の人がいました。若者はそれほどコロナを恐れていない半面、小生の高齢者の友人、知り合いは外出にはかなり神経質になっています。

 で、お上の「要請」では、飲み屋などは一律に8時以降開くなと言う。さらには、西村康稔コロナ対策担当大臣や小池百合子東京都知事は「昼間もコロナは休まない。感染リスクに昼も夜もない」などと言って、昼さえ外出を控えるように言っています。でも、監獄につながれた人間でもあるまいし、自宅といえどもずっと外に出ず、家にいるわけにはいきません。もっと詳細に、このケースならOK、これ以外はダメというポジティブリストの条件でも出してほしいと思います。

 飲み屋のケースで見た場合、要は、コロナを恐れない若者と神経質な高齢者が一緒にならない措置を講じれば良いのでしょう。であれば、店舗によって「この店は50歳以上の高齢者専用の飲み屋ですから、若者は入れません」とか、逆に「ここは若者向けの店。60歳以上の高齢者は御遠慮ください」などと年齢の差別化を図ってはどうですか。あるいは、高齢者は一階、若者は二階というように座る場所を分けるとか。これはすでにどの店でも喫煙、禁煙の区分けで経験済みですから、簡単にできるでしょう。

 また、テレビであるコメンテーターが言っていましたが、感染が人の会話による飛沫によることが多いのだから、会話がありえない独り客専用の店にするのも一つの手。さらには、会話をしない複数客には店側から何かプレゼントを出すとか、料金を値引くとかのインセンティブがあってもいい。座り方でも、横並び、一席飛びなどの工夫をすれば、感染はかなり防げるはずです。そういうポジティブな店舗入場条件を示し、なるべく人が外に出られるよう、飲み屋に行けるような形にしてほしいと思います。

 前にも書きましたが、とにかく「外に出るな、全員外出するな」「夜もダメなら、昼間もダメ」では経済が回りません。コロナ死者より収入減、無収入を悲観して自殺する人が多くなるような事態は絶対に避けなければなりません。なんとか工夫して経済が回るようにしてください。

 上の写真は、昨年春に見た横浜公園のチューリップ。下の方は、以前通っていた大学の構内で見た花。早く暖かい春が来ないかな。