つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

ロシアのウクライナ侵攻はないのでは

 昨年12月、横浜けいゆう病院の泌尿器科担当医から、「前立腺がんだ。手術が必要」と告げられました。小生、7年前に胃がんを患っており、正直、「またか」とすごいショックを受けました。前立腺がんは、老齢であればそれほど進行は早くないそうですし、男性機能を失う恐れもあるということで、手術は嫌でした。ですが、がんが骨髄に転移する可能性もあり、ほっておくと足腰が立たなくなることもあるそう。ですから、これも運命、最終的に担当医に宣告された以上、手術を受けざるを得ないと決めました。

 その入院の日が1月24日、そして翌日25日が手術日でした。手術の時は全身麻酔なので、当方はその最中、白河夜船でぐっすりこん。なんでも手術はロボットがやるそうで、それなら間違いはないだろうと安心していました。で、一日半、集中治療室に入って27日から個室に移っています。手術は成功したのでしょうが、困ったのはとにかく切り取られた傷口が痛い。起き上がったり、咳をしたりで腹筋に力が入るたびに激痛が走る。どうしょうもなく、結局、痛み止めをお願いする羽目になりました。今後、どれだけ痛みが続くのでしょうか。

 今日さきほど痛め止めを飲んで、少しゆったりしたので、病室でこのブログを書いています。長い間、書かないと「あいつ何かあったな、死んだのか」と思われるのも癪ですから。実は、小生の周辺では最近、お亡くなりになる方が多く、あながち冗談とも言えないんです。ただ、書けるのはあくまでブログくらい。ここでは本格的にアルバイト原稿は書けそうにありません。家で使っている慣れたPCではないし、執筆の元になる資料もない。まあ、しばらく仕事を離れるのもいいかと思い、本を読んだり、テレビやネットを見ています。

 テレビはつれづれにNHKBS放送をずっと見続けていました。この放送局は国際報道が多く、関心があるロシアとウクライナの紛争がどうなっているかを詳しく報じています。ロシアが米国に対し「NATOの東方拡大をやめるよう約束せよ」と迫ったのに対し、米国は中短距離のミサイルの削減交渉には応じるとしたものの、NATOの東方拡大ではゼロ回答でした。まあ、予想された回答でしたね。これでボールはロシアに投げ返され、プーチンがどう出るかが見ものです。

 前にも書きましたが、ロシアはなぜそれほどNATOの東方拡大を嫌がるのか、その理由が分かりにくい。第一、東方拡大と言っても、ウクライナの東方はもうロシアです。欧州部ではそのほか、ロシアとNATO加盟国を挟む国はベラルーシしかないが、同国の大統領はプーチンとしっかりスクラムを組んでいるようで、とてもNATOに入りそうにない。周辺のバルト3国、ポーランドはすでにNATO加盟国、フィンランドスウェーデンも加盟しそうで、今さら恐れて何になるという感じです。

 ただ、西アジア部になれば、すでにNATOに加盟した北マケドニアや、NATO加盟を目指すジョージアとかモルドヴァとかがあるし、アジア部では先に紛争が起きたカザフスタンなどもあります。ひょっとしたら、カザフの紛争も米国が手を回したものと認識しているのか。米側がロシアの勢力圏を徐々に奪おうとしていると疑心暗鬼に陥っているるのかも知れません。でもプーチン・ロシアが一番恐れているのは、NATO加盟国がロシア周辺に迫り、ロシア国内自体も西側の影響を強く受ける、それでプーチン政権の基盤が崩れるということかも知れません。

 要は、自らの権力がぜい弱化することを恐れているのが本当のところ、それ以外に考えられません。たとえウクライナNATOに入ろうと、ロシアが素晴らしい国であり、プーチンの指導性を本当の選挙(これまでは野党圧殺の手前勝手な選挙)で国民の支持を得ているのなら、何も恐れることはないのです。で、ロシア国民は、NATOの東方拡大阻止やその裏の事情まで理解してウクライナへの本格的な侵攻を支持するのだろうか。第2次大戦で1000万人以上の犠牲者を出した同国国民は戦争嫌いであり、そんなことはないと思います。やはり、独裁者プーチンであっても無謀なことはできないでしょう。

 上の写真は、現在入院中の横浜けいゆう病院7階の病室。