つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

いまだに自衛隊明記反対の意味が分からない

 参議院選挙も大詰めを迎えてきています。小生は明日から旅行するので、早々に不在者投票を済ませました。どこに投票したかは明らかにしません。でも、このブログを見てらっしゃる方々は分かると思いますが、憲法改正に否定的な政党には入れません。立憲の中でも旧国民民主党出身で比較的右寄りと見られる泉健太代表は、党内左派に迎合したのか、「まだ改憲の機は熟していない」みたいなことを言っています。改憲反対の共産、社民、それに無内容な政見を掲げるれいわ新選組などに入れなかったことははっきり申し上げておきます。

 泉は機が熟ていないと言うが、ではいつになったら機が熟すのか。ウクライナへの侵略を見れば、自分の国は自分で守る、そのための軍事力が必要であることは歴然ではないですか。共産党は「軍事に軍事で対抗するのはまずい、外交で」などと言うが、何もしないで侵略を許す国の主張などだれが聞くものですか、軍事力のない国の外交力など無に等しい。軍事的に拮抗して初めて話し合いができるということ、今のウクライナ情勢を見れば、小学生でも分かる理屈ですが、いまだにノー天気にそう主張している政党があるのは滑稽の極みです。

 まあ、再三ここで書くのでしつこいと言われれそうですが、いまだに憲法自衛隊の存在を明記してはならないと主張する政党があるのが実に不思議。与党の公明党も基本的にそういうスタンスで、一般論として改憲は認めるが、9条の変更には断固反対とか。驚きます。なぜそれほど自衛隊憲法明記を恐れるのか。度重なる災害でいつも自衛隊に世話になっているのに、それでも「私生児」扱いのままにしておくのか。

 「他国からの侵攻などないから」とほざく左派の連中は、尖閣諸島の領海、接続水域に恒常的に進入する中国、ロシアの軍艦を見ればいい。あれは侵攻ではないのか。例えば、逆にロシアに不法占拠されている北方4島であっても、その領海などに海上保安庁の船が事前予告なしに入ったとしたら、どうか。ロシアは無条件に発砲してくるだろう。中国も同様の対応を取るだろう。それに引きかえ、日本はただ、海保の船が出張って警告を発するだけの至って穏やかな対応で済ませています。

 そうであれば、”敵”は相手を舐め、ますます頭に乗ってきます。かつて北朝鮮工作船が日本の領海にしばしば進入、浜辺の日本人を拉致していったように。日本の歴代内閣は大事(おおごと)になるのを恐れ、我が国の領土内における住民拉致にきちんとした対応を取ってこなかったのです。挙げ句に、1970年代、赤軍派による航空機乗っ取り事件が起きた時には、時の福田政権は超法規的措置とやらで乗客人質解放のために赤軍派とまったく関係ない強盗殺人犯まで相手に引き渡してしまったのです。日本の弱腰は、世界の笑い者になりました。

 小泉内閣の時の2001年12月、初めて海保の船が日本の領海に入った北朝鮮工作船を追いかけて行って射撃を加え、相手の船を自爆させました。こういう強硬姿勢を見せたからこそ、時の金正日総書記が却って日本を認め、拉致被害者の話し合いに応じ、一時送還を認めたのです。時には独立国の政権は一定の犠牲を恐れず、強硬姿勢を見せることが必要です。こちらが弱腰である続ける限り、”敵”はかならず徐々に押し出してきて、自国の陣地を増やそうとします。

 前回も触れましたが、相手を恐れて宥和姿勢を取り続けると、相手はさらにこちらを甘く見て、却って大きな危険状態を引き起こす結果を招いてしまうことになります。(融和でなく)宥和策は良い結果をもたらさないという「ミュンヘン会議の教訓」は今でも生きています。日本も独立国の気概を見せなくては。

 上の写真は、もう時期外れですが、我が家の近くに咲いていた紫陽花。一番下の白い紫陽花は横浜市中央図書館の前のもの。