つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

岸田は総理になりたいだけの人だったんだ

 低所得者に一律5万円の現金給付-という話を聞いて、思わず半分食べかけた飯を口から噴いてしまいました。それは冗談として、噴飯ものとはまさにこのことです。岸田政権って何を考えているのか。呆れてものが言えません。庶民がインフレで困っているからと言って、こんな弥縫策しか思い浮かばないのか。周辺議員に、官邸に、財務省出身の優秀な議員がいるのに、この程度か。多大な財源を用いる割には、少なくとも多くの国民に夢と希望を与えることにはならないでしょう。

 以前のこのブログで書きましたが、岸田氏の経済政策は分かりづらい、明確でない。要は、彼自身にもともと持っている経済政策上の方向性、一貫性がないので、現金給付などというこんな策しか出てこないんでしょう。アベノミクスの3つの矢の方がはるかに分かりやすかったし、小泉さんが主張した長岡藩小林虎三郎の「米100俵」の我慢の思想の方がもっとわれわれに訴えるものがあった。現金を配るというのは目先の人気取りのためだけで、将来性もなければ、発展性もない。天下の愚策です。

 岸田という人は結局総理になりたいだけの人だったんでしょうね。国家観もないし、総理になってから何をやるかというのは微塵もなかった。要は、政治家としての経世哲学がないのでしょう。失礼ながら、鼻の下が長いのはスケベの象徴と言われますが、彼の場合、スケベは感じないけど、何か頭の回転が悪そうには見えます。だから、安倍は自らの後継に菅を選び、菅後継として高市を推薦したりして岸田を望まなかった。慧眼です。安倍はさすがに8年以上首相をする資質を持っていた男でした。

 岸田に比べて、菅義偉は東北人独特の控えめの風体から世間受け、庶民受けはしないんですが、総理になって何をやりたいかを明確にしていた、素晴らしい政治家だと思います。コロナワクチンの全民普及、省庁共通のデジタル化、携帯電話の値下げ、不妊治療の保険適用などなど。今は少しケチが付いてしまったけど、東京五輪の開催だって良かった。確実に実行している。岸田が統一教会問題であたふたしている様子を見ると、今さらながら、菅の政治家手腕と雲泥の差を感じさせます。

 その統一教会自民党との馴れ合いが今、世間で批判されていますが、これはメディアが作り上げた”幻想”で、庶民はそれに踊らされているだけです。今、安倍を殺した山上徹也より統一教会を悪者にし、盛んに取り上げるのは何なんだろう。爆笑問題大田光や米国人タレントのパックンが指摘するように統一教会を必要以上に悪者にするのは魔女狩りであり、やり過ぎです。岸田も自民党も、統一教会との関係について、あたふたしないでもっと毅然とした態度を取るべきです。

 国会議員に対し、あなたを支持すると言ってきた人を最初に「お前は怪しい男だから、近寄るな」などと言えますか。むげに断れますか。自分を支持してくれる人ならだれでも受け入れるという鷹揚な姿勢がなければ、ある意味政治家としては失格だと思います。悪者が犯罪する目的で接近してくるのは問題ですが、それは良くあること。でも、犯罪が発覚した時点で縁は切れるはずです。人間を事前に精査するのは差別にもつながる行為で、本来はやってはならないことです。

 上の写真は、横浜みなとみらい地区のレストランで見た光景。女性が誕生日だったのか、花火付きのケーキがプレゼントされていました。下の方は、群馬県渋川市のガストで見た配膳ロボット。