つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

ジャーナリスト出身政治家は言葉と生きるべき

 小生の住んでいるマンションは投票所となる中学校のすぐ近くなので、投票に行こうと思えば2,3分で行けます。ですが、今回の地方選、特に知事選挙はとても投票に行く気が起きませんでした。日ごろから言っていることからすると、認識と行動が大いに相反するので、申し訳ないことなのですが、とても「黒岩知事」に投票する気持ちにはなれなかったのです。というのは、週刊文春に出た彼の”スキャンダル”が関係しているのかも知れません。

 政治家は徹頭徹尾品行方正であるべきで、石部金吉のように生き、男女関係もそうあってほしいなどと小生は思っていません。むしろ少しくらいハメを外した人の方が好感持てます。「英雄、色を好む」ではないが、古今東西、優れた指導者、有能な人、類まれな芸術家などはかなり入り組んだ男女関係を持っており、それがむしろ人生の肥やしになっているような気もします。ただ、今回は長年愛人を持っていたという男女関係への不快感というより、言葉の問題や政治家としての不用心さに反感を持ちました。

 彼はテレビ局の出身で、一応ジャーナリストなのでしょう。それなのに、あんな品性下劣な言葉(どういう言葉かはここでは書きません)しか思い浮かばないというのは残念でなりません。たとい肉体関係にある男女2人の内々のメール交換とはいえ、言葉はその人の品性を表すものなので、その面でも、どこかの宗教団体のコマーシャルワードではないですが、「言葉と生きていく」ジャーナリストとしては失格です。

 さらに、800万人人口を持つ神奈川県の知事がこうした下卑た言葉をメールに残すという点でも政治家の資質を疑います。不用心さを嗤います。そもそも、テレビの報道番組で名が知られたことで各党相乗りで推薦され、支持された人だけに、脇の甘さというか、神輿に乗った気持ち良さに自分のいる位置を忘れたか。ノー天気かどうかは分かりませんが、そもそもその程度の人だったのかも知れません。

 かく能書きを垂れる小生にしても、酒を飲んだ時などはオランダの都市(スケベニンゲン)のような発言をすることがありますが、後から大いに反省するし、少なくともその言葉をメールに残すようなことはありません。ブログはもとより、LINEなどに記述する時も基本的にパブリックなツールを使うわけですから、大勢の人が見ることを前提にしておかなければなりません。昔の個人間のラブレターや交換日記とは違うのですから。いや、これも相手に暴露される恐れもありますが……。

 ということで、今回の統一地方選挙には特別に関心を持ちませんでした。ただ、その中でも注目していた選挙区で、驚いた結果が出たところがありました。奈良県知事に日本維新の会候補が当選したことです。昨年の参院選でも兵庫県京都府でその傾向が見られましたが、関西地域では確実に維新の会が支持を広げています。この傾向は今後全国的に広がる可能性があり、二者択一における自民党の相手になるのは立憲民主党でなく、日本維新の会の方ということがはっきりしてきました。

 関東でも自治体レベルの首長を維新の会が取るようになれば、この先10年くらいで、小選挙区大阪府のように自民対維新の戦いになりそうです。立民は安全保障への姿勢がいい加減ですから、ウクライナ戦争を見ている選挙民はこういう政党に嫌気を差しているでしょう。今、立民と維新は政党支持率で拮抗していますが、必ず2,3年のうちに維新が2ポイントくらい上に行くのでは。選挙民は保守政党間の争いを望んでいるのです。


 上の写真は、沖縄・糸満市の美々ビーチの風景。実は、小生と同人誌仲間の2人は3月中旬の沖縄旅行の際、この海で泳いできました。まだ、「遊泳禁止」の掲示がありましたが……。