つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

岸田とプーチン、テロ対象としての違いは大きい

 それにしても、良く分からないのが先に和歌山県で起きた岸田首相の暗殺未遂事件。民主主義国家の指導者なんて所詮ワンノブゼムの政治家であり、岸田を葬ったところで大きく世の中が変わるわけではない。安倍前首相を殺した山上某は明らかに統一教会への恨みを話し、それをマスメディアも大きく取り上げ、一定の目的を達したと思うけど、今度の事件の若者は黙秘するばかりで、狙いを言わない。もともと何もないのか。25歳という若さで一生を台無しにしてまであんな事件を起こす意味が小生にはまったく理解できません。

 こう言ってはなんですが、専制国家、独裁国家の指導者なら抹殺する意味は大ありです。「プーチンよ、早く死ね。お前が死なない限り、ウクライナの不幸は続くのだから」などというストレートな言葉はメディアのコメンテーターからは絶対出てきません。だが、我々の日常会話には出てくるし、世界のほとんどの人はそう思っているでしょう。自らのつまらぬ名誉のために隣国に侵攻して多大な迷惑をかけ、自らの国民数万人も犠牲にしている暴君。彼がいなくなったらウクライナ戦争はすぐに終わるのですから、そうあって欲しい。

 という意味では、プーチンの生死の問題は大きい。これは彼自身も承知していることですから、親衛隊を作って自らの身の安全を完璧に図っている。彼の以前の護衛官が暴露していますが、プーチンはコロナの感染さえ恐れ、身辺に仕える職員、警護官を2週間前から隔離し、健康を確認したあと身辺に近づけさせているという。造りが同じような宿舎を何カ所も持ち、側近にも決して今日はどこに泊まるとは言わないとか。夜襲を恐れてのことです。もちろん、身辺に近づく人間が武装していないかどうかを徹底的に調べていることでしょう。ちなみに、プーチンの日常を暴露した警護官は昨年10月、プーチンカザフスタンを訪問した際に同行し、隙を見て脱走したようです。

 プーチンはもともとKGBのスパイ、エージェント出身ですから、刺客を使って毒薬などで反対派をひそかに葬ることにたけていますが、逆に自らを守ることにもたけている。ウクライナ情勢でロシアが劣勢にある中、国内の反プーチン勢力も動き出しかねない。そこで、彼の今の最大の関心事はテロを防ぐこと、どうしたら身の安全を確保できるか、ということではないかと思います。あるいは北朝鮮の青年指導者と同様に影武者を置き、目くらましをしているかも知れません。

 彼が最近、ウクライナ占領地のマリウポリを訪問したとの報道がありました。本当かなと思います。占領地には親ウクライナパルチザンが多く潜んでいるのですから、プーチンが来たとなれば、当然スナイパーが狙うでしょう。ですから、占領地に行くことはリスクが大きい。コロナ感染さえ恐れる人が果たしてそんな危険を冒すでしょうか。いずれにせよ、今の世界の閉そく感はまさにこの男が元凶ですから、どんな形でもいいから早く消えて欲しいと思います。

 上の写真は、みなとみらい地区の汽車道からの風景と、吉田町バー街の花屋で見かけた君子蘭。ロシアの独裁者も君子になって欲しいが……無理か。