つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

放射線量はソウルも福島も変わりない、香港も?

 実に面白い。福島のいわゆる”汚染水”を海洋投棄することに中国と韓国が文句をつけていること。で、よくよくこの2国の原子力発電所に対する対応、考え方を見ると、化けの皮が剥がれてくるのです。何、文句言っているんだという感じ。香港の対岸にある中国広東省の大亜湾原発はひそかに放射能を垂れ流しているし、放射能の都市汚染で見ると、ソウルの大気中で量るガイガーカウンターは東京をはるかに上回る数値を示しているのです。この2国のいちゃもん、冗談じゃないよと言いたいですね。

 実は、韓国ソウルの放射能汚染が東京を上回るという話、日本のメデァアが意図的に報じているのではなく、中国の人民日報系「環球時報」が2019年10月に報じている記事です。「環球時報」はその紙面で、「日韓舌戦!日本がデータを示しソウルの放射線量が福島と近いと主張」と題する記事を掲載。そこでは、ロイター電を引用して都市の放射線量は福島市は0.135マイクロシーベルト、東京は0.036マイクロシーベルト、ソウル市は0.120マイクロシーベルトだと書いています。

 実は、世界には都市で結構放射線量が高いところがあります。欧州ではローマ、南米のサンパウロが高いと言われています。ソウルも前からそう言われていました。改めて調べると、ソウルの放射線量がなんと福島とほぼ同じレベルだとは驚き。それで文句をつけるとははなはだ僭越すぎないか。もし福島の海産物に文句をつけたいのなら、まず隗より始めよ、つまりソウル近郊で採れた農産物、海産物から処分すべきです。

 でも、福島にしろ、ソウルにしろ、また人体に影響を及ぼす程度の線量でないのです。ですから、無視できる。IAEAも保証した線量なんですから、問題ないはずです。岸田首相が言うように、これは科学的な根拠に基づかないいちゃもん、要は、日本を貶めようとする、為にするクレームなのでしょう。政治的な対応ということです。ですから、韓国が文句を言ってきたら、はっきりとソウルの放射能汚染度を喧伝し、反論すればいい。「お前の住んでいるところの方がよほど危ないぞ。それを自覚して言っているのか」と。

 中国は秘密密閉国家ですから、自身に都合の悪い情報は一切公開しません。でも、小生が香港にいたころから言われていたのですが、大亜湾原発からかすかに恒常的に放射能が漏れているとのこと。だから、深圳や香港という大都市の放射線量は高いはず。中国はデータを明らかにしませんが、これも紛れもない事実です。大亜湾の冷却水は南シナ海に放出されていますから、当然あの界隈の海洋も汚染されています。一国二制度がなくなって、北京の言いなりになった香港特別区政府ももちろんそうした事実を口外するはずもありません。

 でも、香港政府も中国中央の対応に迎合して日本の海産物の輸入を差し止めるとか。そんなに危険と決めつけられるのなら、致し方のないことです。日本も輸出を止めたらいい、香港人が経営し、繁盛している寿司屋が困るだけです。でも、よくよく考えてみてください。今では大勢の中国人、香港人観光客が日本に来ていますが、海産物など食わないという人を聞いたことがありません。いやむしろ、「中国大陸から流出する化学物資で海洋汚染された大陸近くの海産物よりよほど安全だ」と言う中国人も少なくないのです。

 日本の海産物と中国、香港近海で採れる海産物の線量を比べて量ってみれば良い。どちらが高いのかは一目瞭然でしょう。日本に来る観光中国人は、IAEAも認めた安全線量ですから恐れるわけがなく、うまいうまいと言って刺身を食べるでしょうね。要は、輸入差し止めは、半導体などを禁輸した日本に対する嫌がらせ以外の何物でもないのです。

関連サイト

集団訴訟必至!韓国原発で20年以上セシウムが漏れ続けていた衝撃の事実が発覚し韓国人が七転八倒「福島どころじゃ…」【韓国の反応】 - YouTube

 上の写真は、6月初めころの野毛山公園の紫陽花。季節外れで申し訳ないですが、炎天下に萎れた紫陽花の花の後(下の方)を見ると、元はこんなにきれだったんだと載せたくなりました。人間も現在の姿を見て、若かりし頃の写真を見たくなりますね。