つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

「やっぱりビッグが一番」の佐藤隆太が可哀そう

 俳優の佐藤隆太が「やっぱりビッグが一番」と大声出したり、車を売りに来た家族の奥方がその提示値段の高さに驚き、口を開けてのけぞるコマーシャルでも有名になった自動車買い取りのビッグモーター社が最近、相当いかがわしい会社だと分かり、槍玉に挙げられています。車両保険の保険金詐欺とか、道路沿いの店の見栄えを良くするために街路樹を枯らしてしまったりとか、飛んでもない会社です。隆太風に言えば、「やっぱりビッグが一番」なんですが、本当は「ビッグが一番のワルだった」と言うべきなのかも知れません。

 と書きましたが、今回はビッグモーターを論じるつもりはありません。それより、コマーシャルに出ていた佐藤隆太君のことです。「あの俳優、へんてこりんな会社のコマーシャルに出ていた奴か」と後々まで言われそうで、可哀そう。内人などは、彼が大河ドラマ羽柴秀長役をやっているのを見て、早くも「嘘くさい。ビッグが一番のあの男では威厳がない」などと酷評しています。佐藤本人はあくまでコマーシャルに出ていただけで、会社の内実など知らないと思いますから、これも”もらい怪我”の感じ。ただ、結果としては本人に傷が付くことになりますね。

 ということで、俳優がコマーシャルに出ることのプラスマイナスがあり、本来相当神経を使わないといけないのかも知れませんが……。優良企業のCMに出ていれば、俳優自身の評価にもつながりますが、ビッグモーター社などに出ていれば、「なんだ、あいつ、ろくでもない」となってしまいます。でも、佐藤君の立場になれば、関東近辺の大きな道路わきに広い敷地を占めて数多く営業展開しているビッグは優良会社とのイメージがあるでしょうから、CM出演することは大歓迎だったでしょう。決まった時点では、その会社の実態、行く末なんて分からないんですから。

 ということで、これに関連した話に転じます。小生はある団体の理事をしており、その団体に知人Aを紹介し、メンバー加入させました。そして小生は関与していないのですが、その団体のメンバー同士で交流があり、ビジネスの話に発展しました。ところが、AはそのビジネスパートナーとなったBと金銭上のトラブルを起こし、裁判沙汰にもなりそうな雲行きなんです。どうも、小生が紹介、加入させたAが詐欺を働いたとかいう状況なんです。そんな”詐欺師”のような御仁をなぜ団体に加入させたのかと、小生も少なからず非難されることになりました。

 でも一般論として、団体に紹介、加入させた人の行動すべてに対し、紹介した人は責任があるものでしょうか。小生の場合、Aの氏素性を100%承知しているほどの付き合いがあるわけではありません。加入時点で、疑惑がありそうかどうかは正直分からないのです。で、小生の知らないところでビジネスが展開され、そこでトラブルが起きるケースはありましょう。そこまで紹介者は責任関与しないといけないものなのか。もしそうだとしたら、今後、紹介者として誰も団体加入させられないことになってしまいます。

 小生は基本的に人間性善説の立場で知り合い同士を紹介します。当然ですが、紹介でこちらが得るものは一切ありません。あくまでお互いに良かれと思い、紹介するだけです。今回のケースでは、AとBを小生が直接仲介し、紹介したのではなく、同じ団体のメンバー同士ということで勝手につながりをつけたようです。ただ、A,Bともわれわれの団体に入っていたということが一つの信用基盤になっていたようですので、その点では小生も100%関係ないとは言えないのですが……。

 でも、ビジネスには金が絡むので、中にはトラブルになってしまうケースはままあるでしょう。良かれと思っていたことがトラブルになるのは、小生としても大変残念ですが、それも現実です。幸いなことに、小生が紹介しAとトラブルを起こした相手方のBは「お前の友人に騙された」などと小生を非難することはなかったことがせめてもの救い。助かっています。

 要は、大金が絡むビジネスの場合、ビジネス当事者本人がよくよく相手を調べ、吟味する必要があるのでしょうね。こういう企業に属しているからとか、こういう団体に入っているとか、こういう人の紹介とか、だれだれの親戚とかというのは所詮見せかけのことで、100%相手を信用するファクターにはなりません。本人が付き合いを通してじっくりと相手の”正体”を探るしかないと思うのです。

 上の写真は、家の近くのひまわり、下の方はみなとみらい地区にある百日紅