つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

頭をたたく漫才の”芸”は見苦しい、止めて

 最近、テレビのお笑いを見ていてちょっと気になることがあります。例えば、タカアンドトシとか、錦鯉とかいう漫才師がいますが、彼らは落ちをつけてお笑いを取るときに必ずツッコミがボケの頭をたたきます。それも頭の後ろの方を。痛くないように殴っているとは思いますが、なんで、いちいち笑いを取るときに頭を殴らなくてはならないのか、小生はこれを見ていつも気分が悪くなります。子供たちがこの漫才を見て真似をするのではないかと心配もしてしまいます。

 子供たちの中では、たたく方が漫才の真似をして軽い冗談のつもりの感覚でやるのかも知れませんが、子供は加減が分かりませんから、かなり強くたたくことも考えられます。そのため、たたかれる方はかなり痛い思いをするでしょうし、不快に感じるでしょう。たたく方があるいは体力のある大柄のワルの男児であれば、たたかれる方は反撃できないので、事実上いじめの様相を呈することもあり得ます。

 たたく芸といえば、昔、Wけんじという漫才師のツッコミが両手で顔の前後ろを包み込むようにたたく動作がありました。ただ、2回目からは、ボケの方が「やんな」とか言ってその動作を拒否。ツッコミはその言葉で動きを途中で止めるのですが、それもお笑いの芸のうちになっていました。でも、タカアンドトシも、錦鯉もボケの方が実際に何回もたたかれ、それを拒否する素振りは見せません。むしろ嬉々として殴られるのを受け入れている様子。何やら学校などで、いじめられっ子がいじめっ子に迎合し、苦笑いしながらいやいやながらそれを受け入れている光景を彷彿とさせます。

 小生は子供も孫もいないのでよく分かりませんが、今でも、学校などで陰湿ないじめというのは続いていると想像されます。漫才師の頭をたたく芸はいじめのきっかけになり、それを助長しているように思えてなりません。学校の父母会では、そういう意見が出てこないのでしょうか、ああいう芸を忌避するムードは醸成されないのでしょうか。小生は、見ていて気分がよくないし、いろいろ悪影響があると考えるので、できれば、止めてほしいと思います。

 殴るといえば、イランでは最近、黒装束のヒジャブをしていない女性が公衆の面前で男性に囲まれ、殴り殺されるという事件がありました。いかにイスラム教が国教で、公衆の中では女性が髪を隠すのが義務だとはいえ、守らない人をなにも殴り殺さなくてもいいのではないのか。まさにリンチであり、異常な行動です。隣のアフガニスタンタリバンは、女性の権利を一切認めない。学校へ行くことは許さないし、外出するときも男性と一緒じゃないと駄目とか。これも極めて異常です。イスラム聖典コーランにはそんなことをうたっているのか。 

 ガザ地区イスラム武装組織ハマスは、自分たちのアジトを人民の海の中に作り、武器を人民の居住区の地下に置き、事実上、人民を攻撃よけに使っています。そして、ハマスはその人民居住区の中からイスラエル側にロケット砲を撃っています。でも、世界で批判されるのは、居住区に攻撃を仕掛けるからとのことでイスラエルばかり。アンフェアではないのか。

 今回の戦争の端緒になったのはハマスイスラエル侵入、キブツ攻撃、虐殺、人質連れ去りなのですが、どうも世界の世論的には、現時点で悪者であるのはハマスでなく、学校、病院にも無差別攻撃をするということでイスラエルの方になっています。これらの攻撃はハマス誤爆の可能性もあるのに、一方的なマスメディア報道はどうも解せない。ハマスも、アルカイダやISと同じように人民の生命などいとわない、戦争を”生業(なりわい)”にする連中だということを肝に銘じておかなくてはならないと思うのですが…。

 上の写真は、仙台・青葉城公園の伊達政宗銅像と、その周辺に”政宗公”がいたので、一緒に撮らせてもらいました。