つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

地球温暖化、PM2・5…嗚呼

 なにやかやと今年も過ぎて行って、早6月を迎えることとなりました。5月の連休明けに秋田に旅行した時には、乳頭、玉川温泉郷の山間部に残雪が多くあり、まだ夏遠くと思っていましたが、5月下旬になって東京、横浜辺りはなんだが真夏並みの暑さになってしまいました。近年の印象ですが、春とか秋とかという中間の季節感はあまりなく、いきなり冬から夏、夏から冬になるという感じがしてなりません。
 それにしても、5月末の夏の訪れは急激すぎました。いきなり連日30度以上の日が続きましたから。講義で学生にも話しましたが、小生が子供のころの50年以上前、5月中に連日30度などという年がありましたっけ。記憶にありませんね。5月の中旬ころに、太陽が出れば確かに25度近くにはなっていましたが、梅雨入り前に30度という真夏日にはならなかったでしょう。これも地球温暖化の一現象なのでしょうか。
 以前にも書きましたが、この温暖化の中で、しとしと降るような梅雨という季節がなくなり、亜熱帯型の雨季に近い形になってきたような気がします。本格的な夏入り前の降雨は、南国のスコールのように集中的、ゲリラ的に起こる可能性が大になってきています。でも、これも困りものですね。集中的、ゲリラ的な雨は必ず大きな災害をもたらします。
 特に、日本列島は地盤軟弱な山間部が多いので、地滑りなどの被害で甚大な人的犠牲が出る恐れがあります。今年春、伊豆半島の大島を訪れたとき、昨年10月に地滑りで多数の死者を出した災害現場を見てきましたが、火山灰が河川周辺に押し寄せたすさまじい風景がまだ生々しく残っていました。毎年、かならず集中豪雨でどこかの山間部が犠牲になるニュースを聞くにつけ、同じ国民としては辛く、虚しい気分にさせられます。
 温暖化による変化もさることながら、中国から来るPM2・5もなんとかならないのでしょうか。尖閣諸島が侵される前に、われわれはすでにPM2・5攻撃という目に見えない”侵略”を受けているように感じられます。先端的な公害対策技術を持つ日本ですから、本来なら中国を支援してこれを防ぐ手だてを考えるべきなのでしょうが、中国側が日本の助けは受けないという姿勢を見せているから、打つ手がありません。度量の狭い国、いや度量の狭い指導者です。
 中国の報道を見ていると、PM2・5を体内にため込むと、女性は不妊症となり、男性は精子の機能を低下させるとか。豊かさを求めるあまり、地球を破壊するような公害発生を続ければ、生物の生存空間は狭まるということです。これも神が与えた人類への警告なのかも知れません。

 上の写真は、今年3月に伊豆大島に行った際訪れた元町の地滑り災害現場。小さな川沿いに水を含んだ火山灰が流れ込んだんですが、河川だけで収まらず、その側溝を越えて付近の住宅にまで押し出したため、多くの犠牲者が出ました。同行の仲間とともに、現地で黙とうしました。