つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

R女史、ちょっと自己分析、状況認識が甘いのでは

 間もなく都知事選と言っても、小生は都民でないので直接行政の影響を受けるわけでなく、投票権もないので、ある意味、どうでもいいのですが、やはり首都のトップを決める選挙だけに関心はあります。で、昨今の岸田首相の支持率低下、自民党の不人気に便乗して例の立憲民主党の女性闘士Rが出てきました。これは個人的な感情だからどうしょうもないのですが、小生はこの女性のしゃべり方、口許を見るだけで嫌になります。正直、悪いものを見てしまったという感じになるのです。

 国会の委員会で政府を追及する姿勢を見ると、同じ党で大阪出身のT女史の方がまだ好感が持てます。大阪弁の柔らかさもありますが、まだヒューモアがあるように思えるので、聞いててそれほど不快な感じはない。まだ、政治家としての懐の深さ、余裕が感じられますし、こいつ勉強しているなという印象も与えます。それに比べてR女史の質問を聞いていると、ストレート過ぎるし、薄っぺら。「なんだこいつは。偉そうに。お前は何様だ」と思わず声を上げたくなってしまうほどです。

 他人を追及するときはあくまで攻撃的でいいのかも知れません。でも、都知事となると、今度は自分が攻撃される立場になります。オフェンダーディフェンダーになると結構脆いとも言われますが、彼女はそれに耐えられるのでしょうか。顔に微笑みどころか、余裕がない上、あの話しぶり、口許ですから。都知事になって記者会見で発信するとき、議会答弁に出るとき、あの態度を貫いたとしたら、どれだけの都民が「素晴らしい」と手をたたいて喜び、納得できるものでしょうか。

 でも支持者から見ると、R女性のそういう攻撃的な姿勢が却って頼もしく映るのかも知れません。いつも参院東京地方区で2-3位の当選を果たしているのですから、それなりに人気があるのでしょう。今回も裏金問題を抱えて人気急降下の自民党の様子を見て、機を見るに敏なこの人は「勝てるかも知れない」と判断されたと思われます。ですが、有権者はそれほど馬鹿ではない。政府・自民党を追及してくれる存在としては頼もしく映っても、ではこの人を首相にしたいかとか、首長にどうかなどと問われたら、「ノー」と言うのではないでしょうか。

 そういう意味でR女史は自らの存在を読み違えているし、バックアップした立憲民主党も判断を誤ったと思います。恐らく共産党はR候補を自党寄りと見て、独自候補を立てず、Rの支援に回ることでしょう。でも、社共両党をバックにした美濃部東京都知事が晩年、共産党から圧力を受けたことを相当悩んでいました。1970年代当時、小生は一時期都庁担当の記者をしていたので、よく覚えています。共産の支持を受けると、その分、その見返りを同党に与えなければなりません。これは自民と連立を組む公明党が、自党の議員規模以上に自民党に要求することに似ていますが…。

 では、小池百合子現知事との比較ではどうか。R女史は民主党政権時代の事業仕分けで、「なぜ2番ではいけないんですか」などという有名な言葉を吐いたけど、複数人が当選する参院地方区の選挙と違って、首長選挙は2番目では駄目なんです。都知事になるには小池女史の票を上回らなければなりません。正直言って、現時点ではR女史が小池を上回る票を獲得できるとはとても考えられません。まあ、小池さんも学歴詐称問題を抱えていますが、詐称問題が都民の選択の決定的な要素になるとは思えません。実は、R女史自身も二重国籍問題を抱えていますし。

 で、単純にテレビ映り、印象の比較では。小池さんの方がはるかに知的(本当はどうかは別にして)な感じを与えるし、柔らかいイメージ、安心感を与えます。今後、2人がテレビ討論することがあるのかどうかは分かりませんが、討論しても小池さんの方が勝っていましょう。有権者はどちらに軍配を挙げるかは火を見るより明らかです。

 上の写真は、横浜・野毛界隈で見かけた花屋店頭の花。下の方はみなとみらいの公園で見かけた花。どちらの花が人を引き付けるか。