つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

2007-01-01から1年間の記事一覧

四川省の4000メートルの峠

再び、四川省の旅に戻ります。小生は、チベット、新疆ウイグル、青海省、雲南省と中国の辺境は全部行っており、チベットなどでは高山も経験しています。ですが、蜀の国である中部の四川省にこんな高い山々があるとは、ほとんど想像外でした。もちろん、ミニ…

サンゴ礁には彩りなく

前回に引き続き、タイ・サムイ島の風景写真を掲載します。 写っているのは、サムイ島からマレー半島の方に向かって1時間半ほど船に乗ったところにある無人島タン島です。ここは複数の島から成っており、かつて軍事基地があったため、軍管制下にあったのです…

南の島でもサムイ島

中国旅行のあと、またまたタイに行ってきました。 タイのコサムイというところです。コはK0hで、タイ語では島の意味。つまり、サムイ島ということになります。南国で「小寒い」とは滑稽な名前です。北極圏に近いアリューシャン列島にアッツ(暑っつ)島と…

瀘定橋は観光地になっていた

瀘定橋をご存知でしょうか。 それは、四川省の山奥、大渡河にかかる吊り橋で、中国共産党の紅軍長征史上に名を残すところです。紅軍は貴州省、雲南省から四川省に入り、同省では成都を迂回しながら、西側の山岳地帯を北上します。ただ、どうしてもこの大渡河…

会師場所にいたかわいい少女

前回は、汚い話を書いてすみません。でも、これが中国の現実であることをご理解ください。中国は、なんか、えらそうな顔して対日批判を繰り返しているけど、このトイレの絵は、そんなことよりお前たちにはもっとすることがあるだろう、という小生の間接的な…

20数年前を想起させる厠(かわや)

北京に住んでいた20数年前、中国は今の繁栄ぶりから想像もできないほど、貧しさが漂っていました。昨今の金、金、金がすべての中国を見ていると一面、あのときの方が良かったと思うことさえあります。 ただ、当時、地方に取材に行って面食ったのは、便所の…

四川省の山奥、毛儿蓋はシャングリラ

中国共産党は、1934−35年、実に25000華里に及ぶ長征の旅の最後に、大湿原という難関に突入します。この最後の局面で、紅軍は、みぞれが降る中、来る日も来る日も泥沼に足を取られ、食べるものもない状況に追い込まれるのです。その大湿原突入の前…

成都、陳さんの店の麻婆豆腐

四川省の省都成都で、同行のガイドがいちばんうまいマーボ豆腐の店と推奨する「陳氏麻婆豆腐店」に行きました。小生は辛いものに眼がない。小生は、横浜・中華街『重慶飯店』本店のマーボが日本で一番うまいと思っていますし、家が近いからときどき食べに行…

北京は排気ガスの中

北京、四川省への旅行から帰ってきました。 北京は20数年前に住んでいた街、大変懐かしいのですが、今度行って、ますます空気が汚れていることにびっくりしました。排気ガスで街にもやがかかって、100メートル先が見えない状態です。 国際オリンピック…

北京では旧友としゃぶしゃぶと

大分、暑くなって夏らしい陽気になってきました。が、まだ、耳をつんざくようなミンミンミンというセミの鳴き声は聞こえてきませんね。もう、7月も終わりに近づいているというのに。 小生は、あす28日夜に北京に向け出発します。翌29日の昼に、マカオの…

シャレは会話を助ける

今年は冷夏なのでしょうか。きょうでもう7月25日にもなるというのに、小生の住む横浜市中区ではセミが鳴かないのです。おととい少し鳴いて、それっきり。ですから、思わず「あれがセミ・ファイナルか」などと、ばかな冗談も出てしまいました。でもこの程…

熱海の芸者はポルノ作家

人生も長くやると、いろいろ面白い人に出くわします。 では、次に取り上げる人がそれほど面白いのかと言われれば、なんとも言えません。ただ、ちょっと変わっているとは言えるのではないでしょうか。 下に掲げたブログは冴月さくらさんという熱海の芸者のも…

ネットの勉強会は刺激的

小生は元通信社の記者であり、マスコミ業界の一落にいたので、この業界の行く末にはたいへん関心があります。特に、ネット時代に今後、マスコミはどう変化していくのかはわれわれ業界人のもっとも興味あるテーマでしょう。そこで、きょう、たいへん示唆的な…

わが息子の「毛(まお)」

毛沢東は新中国を創った人間としてそれなりに敬意を表していますが、彼の名を強く意識したわけではないのです。 ですが、5年前、我が家にチワワのかわいい子犬が来たときに「毛(まお)」と名づけました。今年、5歳です。チワワは普通、毛がないスムーズの…

今年も長征たどる旅へ

ある大学で、中国人留学生に日本語を教えています。 日本に留学できる彼らの境遇は、小生の大学時代には考えられないほどの裕福さ。アルバイトをしない学生もいて、まさに金満中国を具現しているような状況です。 その彼らに長征のことを聞きました。ほとん…

上梓した小書

小生が書いた最近の本を紹介します。 日本の領土問題について書いたものです。領土問題を強調すると、大変右翼的だと誤解する人もいるのですが、よくよく考えてほしいのです。日本の民主主義の政治体制、自由と人権の保障という社会体制は、国家が保障してい…

大学生に必要なマナー

小生、現在、ある大学で非常勤で中国語を教えています。その学期末の統一試験がきょう、行われました。台風4号が近づいており、土砂降りの雨の中、出て来る学生も大変ですが、こちらも大変。ただ、まだ強風は吹いておらず、電車にも遅れがなかったのが幸い…

日暮、ブロブを始める

つれづれなるままに、ひぐらし硯に向かいて…と言います。 これは、日暮高則はいつも硯に向かっていなければならないという、 吉田兼好師が数世紀後の小生に託したメッセージなのかも知れません。 この平成の変化の激しい時代に、心に移りゆくよしなしごとを…